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今さら聞けない!初詣の参拝マナーと正しいお作法

2024.12.30季節のイベント

今さら聞けない!初詣の参拝マナーと正しいお作法

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年が明けると、家族や友人と初詣に出かける人も多いのではないでしょうか。神社やお寺での参拝マナーや正しいお作法は意外と知らないもの。この記事では、初詣に出かける前に押さえておきたい基本的な参拝マナーや作法について解説します。

初詣の基礎知識、いつまでにどこに行く?

今さら聞けない!初詣の参拝マナーと正しいお作法

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・初詣とは
初詣とは、新年を迎えた後に神社やお寺を訪れ、その年の健康や幸運を祈願する日本の伝統的な行事です。

初詣の起源は平安時代の「年籠り」とされ、年末年始に神社や寺にこもり、新しい年の平穏を祈ったことが由来とされています。現代では家族や友人と一緒に行く楽しいイベントとしても親しまれています。

・初詣はいつまでに行く?
初詣の時期に厳密な決まりはありませんが、多くの人は元日から1月7日までに参拝します。

この期間は松の内と呼ばれ、年神様が家に滞在しているため、特に縁起が良いとされています。

・初詣は神社? お寺?
神社とお寺のどちらを訪れるべきか迷う場合、基本的にはどちらでも問題ありません。

神社は日本古来の神道の神々に祈りをささげる場であり、お寺は仏教に基づく仏様に感謝や願いを伝える場所です。地元でなじみのある場所や、過去にお世話になった神社・お寺を訪れるのが良いでしょう。

神社での正しい参拝方法

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神社へ初詣に行った時、迷うことや分からないことが多いポイントをご紹介しておきます。

・鳥居をくぐる
神社の入り口にある鳥居をくぐる際は、一礼をしてから通ります。鳥居の中央は神様の通り道とされるため、中央を避けて歩くのがマナーです。また、境内は「脱帽」がマナーとされています。鳥居をくぐる際に帽子を取りましょう。

・手水舎での清め方
手水舎では、以下の手順で心身を清めます。
1.ひしゃくで水をすくい、まず右手を洗う。
2.次に左手を洗う。
3.左手で水を受けて口をすすぎ、口を洗った後に再度左手を洗う。
4.最後にひしゃくを立てて残った水を柄に流します。

・拝殿での作法
拝殿では「二礼二拍手一礼」が基本です。
1.軽くお辞儀をして神前に立ち、鈴がある場合は振り鳴らしてからさい銭を入れる。
2.二回深くお辞儀をする。
3.手を胸の高さで合わせて二回拍手をする。
4.最後に一回深くお辞儀をする。

※神社によっては異なる参拝方法が紹介されている場合もあります。その場合は記載されているマナーに従いましょう。

参拝が終わって帰るときは、鳥居をくぐってから振り返って一礼します。

初詣の基礎知識、いつまでにどこに行く?

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お寺と神社では、参拝の方法が異なります。

・山門をくぐる
お寺では山門をくぐる前に一礼をします。神社と同様に中央は避けて歩くのがマナーです。

・手水舎や香炉での清め
手水舎で手を清め、本堂前に香炉がある場合は線香をあげて身を清めます。手水舎での手の清め方は、基本的には先述の神社と同じやり方で大丈夫です。

・本堂での作法
お寺では「合掌一礼」が基本です。
1.さい銭を入れる。
2.手を合わせ、願い事や感謝の気持ちを心の中で伝える。
3.最後に軽く一礼をする。

※お寺によっては異なる作法が紹介されている場合もあります。その場合は記載されているマナーに従いましょう。

初詣の願い事の仕方とさい銭

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・具体的で的を絞った願い事を
願い事は多くしすぎず的を絞り、できるだけ具体的で明確な内容にするとよいといわれています。神社では名前と住所を伝えてから願い事を唱えます。

・感謝の気持ちを忘れずに
お願い事をするだけでなく、日頃の感謝を伝えることも大切です。昨年1年間の報告とともに、心を込めて感謝を伝えましょう。

・さい銭の金額は?
さい銭は多ければ願いがかなうというわけでもありません。自分の気持ちに合わせて、縁起のいい「5円(ご縁)」「15円(十分なご縁)」「25円(二重のご縁)」などの金額を選ぶといいでしょう。

初詣をより楽しむためのポイント

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・参拝後のおみくじや屋台巡り
参拝後におみくじを引いて運勢を占ったり、屋台で温かい飲み物や食べ物を楽しんだりするのも初詣の醍醐味です。

・地域の神社やお寺を訪れる魅力
有名な神社仏閣だけでなく、地元の小さな神社やお寺も独特の魅力があります。混雑を避けつつ、新しい発見ができるかもしれません。

初詣は新しい年を気持ちよく始めるための大切な行事です。普段あまり訪れない神社やお寺のことを知る機会でもあります。家族や友人と過ごすお正月の時間を大切にするのが一番ですが、正しい参拝マナーを身につけることで、よりよい初詣を過ごしたいですね!

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