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効率的な大掃除のために知っておきたい4つの汚れとその特徴
2023.12.14生活のお役立ち情報
1年間のたまった汚れをきれいにする大掃除。日々の生活のなかで発生したさまざまな汚れを効率よく取り除くために、その種類や特徴を理解しておきましょう。そして、家の中でよくある汚れの効果的な落としかたをご紹介します。
住まいに潜む4種類の汚れとは?
家の中の汚れは、大きく以下の4種類に分けられます。
・固体汚れ
・酸性汚れ
・アルカリ性汚れ
・カビ・細菌汚れ
そして、汚れを落とす洗剤には、
・酸性
・中性
・アルカリ性
の3種類があり、汚れの種類によって使い分けることがポイントです。
基本的には、汚れと反対の性質を持つ洗剤を使って中和すると、汚れが浮き上がりやすくなり、効率よく落とすことができます。
例えば、「酸性の汚れには、反対の性質を持つアルカリ性洗剤を使用する」など、それぞれの発生原因や特徴、性質にあった洗剤を知ることで、効率よく掃除を進められるので覚えておきましょう。
部屋の隅にたまりやすい! 固体汚れとその対策
<主な原因>
固体汚れは、ホコリや髪の毛やペットの毛、糸くず、食品カスなどが主な原因となって発生します。
<多く見られる場所>
部屋の隅、家具・家電の裏や隙間、ベッドの下
<効果的な洗剤>
これらの汚れは、掃除機やモップ、ほうきなどで取り除くことができます。洗剤は不要です。
<掃除の方法や注意点>
大掃除では、最初に固体汚れを取り除いたあと、洗剤を使って掃除を行うと、効率よく進めることができます。
ホコリや髪の毛、食品カスは掃除機やモップで吸い取り、水拭きで細かいところまで取り除きます。上から下へ順番に掃除していきましょう。
ホコリは油分や水分と組み合わさるとこびりついて頑固になるため、日頃からまめに掃除しておくことが大切です。
住まいに潜む4種類の汚れとは?
<主な原因>
酸性汚れは、油や手垢、皮脂などのタンパク質が主な原因となって発生します。家の中の汚れの8割は酸性汚れだと言われています。
<多く見られる場所>
キッチン周りやドアノブ、スイッチ、壁紙など、手が触れることが多い場所
<効果的な洗剤>
アルカリ性の洗剤が有効です。
<掃除の方法や注意点>
重曹やアルカリ性の洗剤を水で薄め、スポンジや布に取って汚れをこすり落としましょう。その後、洗剤の成分が残らないようにしっかりと水拭きで仕上げます。
木製の家具や木の床、畳、障子、紙製の壁紙など、水分を吸収する素材には、アルカリ性洗剤を使うことができません。
ただし、賃貸マンションの壁紙は、洗えるタイプのものが多く使用されています。その場合は、薄めたアルカリ性洗剤を使用することができます。
固まると落ちにくい! アルカリ性汚れとその対策
<主な原因>
アルカリ性汚れは、水垢、石鹸カス、尿石などが主な原因となって発生します。
<多く見られる場所>
バスルームやトイレ、キッチンなどの水周り
<効果的な洗剤>
酸性の洗剤が有効です。
<掃除の方法や注意点>
アルカリ性の汚れは、放っておくと結晶化して白く固まってしまうため、落ちにくくなります。酸性の洗剤を付けたあと、しばらく時間を置いてから拭くと、効率よく落とすことができます。
キッチンのシンクや洗面所などの軽い水垢は、クエン酸を水で溶かしたものでもきれいに落とせますよ。
ジメジメが原因! カビ・細菌汚れとその対策
<主な原因>
カビや細菌による汚れは、湿気や温度の高さが原因で発生します。
<多く見られる場所>
バスルーム、キッチン、洗濯機の中、窓枠のゴムパッキン、排水溝
<効果的な洗剤>
カビ取り剤や塩素系の漂白剤
<掃除の方法や注意点>
カビ取り剤や塩素系の漂白剤は強力ですが、「混ぜるな危険」とパッケージに書いてあるように、酸性洗剤と混ざると有害なガスを発生させてしまいます。注意書きをよく読んで使用しましょう。
掃除の際はよく換気をして、ガスを吸い込まないように注意してください。あと、手袋やマスクの装着もお忘れなく。
日頃から換気を良くして湿度のケアをすることも、カビや細菌の繁殖を防ぐために重要です。
住まいを清潔に保つことは、心地よい生活を送るためにとても大切です。汚れの種類と性質を理解することで、大掃除を効率よく済ませることができます。気持ちの良い空間で新しい1年を迎えましょう。