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秋の夜長に天体観測はいかが? 福岡の星空スポット3選付き
2021.10.21ローカル情報
空気が澄んでいる秋は、星がきれいに見える季節。秋の夜長に星を眺めて過ごすのも、すてきですね。秋に見える星座、それにまつわるギリシャ神話、秋の流星群のほか、福岡の星空がきれいに見えるスポットをご紹介します。 (※新型コロナウイルスの感染拡大に伴う対応により、休業・営業時間の短縮が予想されます。出発前に公式サイトなどで、ご確認をお願いします。)
秋の夜空に見える星座には、どんなものがあるの?
春夏冬は「大三角形」という比較的に見つけやすい星座がありますが、秋にはありません。秋の場合は、「秋の(大)四辺形」あるいは「ペガススの四辺形」と呼ばれる星座が目立ちます。この大きな四辺形の星座が、秋の星座を見つける目印です。
四辺形は東の空にあり、「ペガスス座」を形作っています。その北には、銀河をまとう「アンドロメダ座」が連なります。さらに北東に目を向けると、5つの星がWの形に見える「カシオペヤ座」があります。
また四角形の南には、「みずがめ座」と「みなみのうお座」がありますが、そのほとんどが暗い星で構成されているため、観察は少し難しいかもしれません。
秋の星座にまつわる、神なのに人間臭いギリシャ神話
秋の星座にも、ギリシャ神話のロマンチックな恋物語があります。ギリシャ神話では、「カシオペヤ座」と「アンドロメダ座」は親子の関係で、王妃カシオペヤと、その一人娘のアンドロメダ姫です。
あるとき、王妃カシオペヤはアンドロメダ姫の美しさを自慢して、海の神であるポセイドンの怒りを買ってしまいます。ポセイドンは、化けくじら(「くじら座」)を送って海を荒らし、たくさんの犠牲者を出しました。
ポセイドンの怒りを鎮めるには、アンドロメダ姫を生け贄に捧げるしかなく、カシオペヤは泣く泣く姫を捧げました。そこに颯爽と現れたのが、ペガスス(「ぺガスス座」)に乗った英雄ペルセウス(「ペルセウス座」)。化けくじらを倒し、アンドロメダ姫と結ばれ、幸せに暮らしたのでした。
秋の夜空に見える星座には、どんなものがあるの?
秋に見られる流星群の中で、流れる星の数が比較的多いのは、「10月りゅう座流星群(ジャコビニ流星群)」と「オリオン座流星群」です。
・10月りゅう座流星群(ジャコビニ流星群)
出現期間は10月6日~10日、ピークは10月8日頃です。出現の周期は13年ごとで、周期に当たらない年でも1時間に数個の流星を観察することができます。21時頃など、比較的早い時間の観察がおすすめです。
・オリオン座流星群
出現期間は10月2日~11月7日、ピークは10月21日頃です。ハレー彗星を母天体とし、活発だった2006年には1時間に60個を超える流星が3、4日間にわたって観測されました。22時頃から流星が見られますが、10月21日は満月に当たるので、月明かりを避けて星を探してみましょう。
福岡で星を見るならここ! おすすめスポット3選
福岡市、八女市、北九州市で、星の観測におすすめのスポットをご紹介します。
(1)愛宕神社(福岡市西区)
福岡市にある「愛宕神社」は、日本三大愛宕の1つ。市内にあるので、気軽にアクセスできます。境内には、展望台が設置されています。展望台からは、市内の夜景とともにパノラマの星空が一望でき、市内ならではの景色を楽しめます。
住所:福岡県福岡市西区愛宕2丁目7-1
URL:https://atagojinja.com/
(2)星の文化館(八女市)
福岡県内で満天の星を見たいなら、全国的にも有名な星野村にある「星の文化館」に訪れてみてはいかがでしょう。九州最大級の天体望遠鏡があり、昼夜を問わず星の観察ができます。宿泊施設もあり、「泊まれる天文台」としても人気があります。
住所:福岡県八女市星野村10828-1
URL:https://www.hoshinofurusato.jp/constellation/
(3)平尾台(北九州市)
北九州市小倉南区にある平尾台は、日本三大カルスト台地の1つ。標高は370~710mと高く、見晴らしがいいため、パノラマの星空を見ることができます。「平尾台自然の郷」の敷地内には、キャンプ場やグランピング施設もあります。泊まりがけで大自然を満喫するのもいいですね!
住所:福岡県北九州市小倉南区平尾台1-1-1
URL:http://www.hiraodai.jp/
https://hiraodai.kitakyushutrip.com/
星空の観測に出かけるときは、防寒対策をして、懐中電灯、星座早見表、レジャーシート、折りたたみ椅子などを、持参すると良いですよ。星座や流星群などを知っておくと、より楽しく、ロマンチックな時間が過ごせるかも♪