ニュース&コラムnews&column
「ていっぽん」「いわいめでた」ができると仕事で好印象◎
2021.09.23ローカル情報
福岡県の県民性を知っていれば、営業先や社内でのコミュニケーションが取りやすくなるかもしれません! そこで今回は、福岡県に転勤してきて間もない方のために、福岡県の県民性で押さえておきたいポイントを説明します。
福岡県民の常識!「祝い目出度(いわいめでた)」ってなに?
昔からの風習を大切にしている福岡県民。その中でも、結婚式をはじめとした晴れ舞台でよく歌われるのが「祝い目出度」です。「博多祝い歌」と呼ばれることもあります。ここで驚きなのが、祝い目出度の曲は、なんと7番まであること!
何番まで歌うのかはその場の雰囲気や時間によって異なりますが、1番のみ歌うことがほとんどなので、1番だけを頭に入れておくといいですね。
この祝い目出多を歌い終わったあとに「博多手一本」でその場を締めるのが、福岡県民の習わしです。そのため、「祝い目出度」だけではなく、「博多手一本」も頭に入れておかないと、福岡県の集まりに行ったときにちょっと慌てるかもしれません。
次は、「博多手一本」について説明していきます。
知らないと困惑!「博多手一本(ていっぽん)」とは?
結婚式や集会の締めとして行われる、「一本締め」。福岡県では「博多手一本」と呼ばれていますが、他県の一本締めとは少々異なるのです。
普通の一本締めは「よーおっ、パン!(拍手)」といった具合に、その場を締めますよね。一方で、博多手一本はこのようなリズムです。
「よーおっ、パンパン!」
「もひとつ、パンパン!」
「よーさん!パパン(ひと呼吸)パン」
最後の「よーさん」は、「祝うて三度(いおうてさんど)」の略語です。場の雰囲気によって、略したり略さなかったりします。
拍手のリズムを見ておわかりだと思いますが、全く一本で締められていません…。そのため、初めて福岡で祝いの場に出席した人は、戸惑ってしまうのです。
最後のひと呼吸置くタイミングがなんとも絶妙。慣れるまでは少し大変かもしれません。けれど、この「博多手一本」をマスターしておけば、福岡県民からの好感度はアップすること間違いなし!「祝い目出度」と「博多手一本」は必ず覚えておきたいポイントです。
福岡県民の常識!「祝い目出度(いわいめでた)」ってなに?
ここまでは福岡県民の「習わし」のご紹介をしてきましたが、ビジネスをする上で、必ず押さえておきたいのが「NGワード」ですよね。ここでは、福岡県民が不機嫌になるNGワードをご紹介します。
・「九州の人」はNG!
九州以外に住んでいる人からすれば福岡県も九州の一部なので、ひとまとめにしてしまいますよね。けれど、福岡県民は他県に比べて人一倍、地元愛が強い県です。そのため「九州の人は」というワードはNGなんです。
福岡県の特産物を食べながら「九州の食べ物は…」や、福岡県民を指して「九州人は…」などと言ってしまうと、福岡県民はみるみる不機嫌に…? ビジネスをする上で、相手に不快な思いをさせるのは致命的です。
もちろん気にしない人もいるでしょうが、念のため、福岡の物や県民について話したいときには「福岡」というワードを付けましょう!
・風習に対して「変わった文化ですね」も、もちろんNG!
前述したように、福岡には「祝い目出度」や「博多手一本」などの福岡県独特の習わしがありましたよね。その習わしを、たとえ褒め言葉であったとしても「変わっているね」と、伝えてしまうのはNGです。
地元愛が強い福岡県民は、もちろん文化も大切に思っているので、それを「変わっていますね」「独特ですね」などと言われると、いい気分はしません。
ビジネス上の付き合いの場合は、ご紹介したNGワードは使わないほうが賢明です。
福岡県の習わしや常識を頭に入れておけば、社内や社外、プライベートにおいても福岡県民とコミュニケーションが取りやすくなります。今回お伝えしたことを頭に入れて、ビジネスや私生活に活かしてみてくださいね。