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疲れやすいのはビタミン不足? 知っておきたいビタミンの話
2021.08.05ファッション・ビューティー
ビタミンBやビタミンC、ビタミンAなど、種類が豊富なビタミン。そのどれかが体内で不足すると、疲れやだるさなどを引き起こすこともあります。今回は、意外と知らないビタミンの役割について、詳しく見ていきましょう。
ビタミンは健康な体を維持するために必要なもの
ビタミンといえば「肌にいい」「健康になる」というイメージがありますよね。「含まれていたらラッキー!」という程度に考えている方が多いと思いますが、実際にビタミンは健康な体を維持するうえで、とても大切な役割を担っています。
そもそもビタミンは、人の体を正常に動かすために必要な有機化合物の総称で「微量栄養素」と呼ばれています。現在、発見されているビタミンは全部で13種類。また、「水溶性ビタミン」と「脂溶性ビタミン」の大きく2つのグループに分けられます。水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンについては、後ほど解説します。
健康な体を作るには、五大栄養素(糖質・脂質・タンパク質・ビタミン・ミネラル)が必要不可欠です。しかし、ビタミンは体内でほとんど生成できないので、食べ物やサプリメントを通じて摂取しなければなりません。ビタミンを意識せずに過ごしていると「ビタミン欠乏症」になり、だるさや食欲不振などの症状を引き起こします。
「それなら、サプリメントでたくさんビタミンを摂ればいいのか!」と思うかもしれませんが、それは間違いです! ビタミンの過剰摂取を続けると過剰症(中毒症)になり、頭痛や嘔吐、皮膚の剥脱といった症状が出ることも。健康維持に必要なビタミンは、適正量を摂取することで正常に働くのです。
水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンについて
前述したように、現在発見されているビタミンは13種類で、以下のように水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンの2種類にグループ分けされています。
【水溶性ビタミン】ビタミンB(B1・B2・B6・B12)・ビタミンC・葉酸・ナイアシン・パントテン酸・ビオチン
◇水に溶けやすく、過剰摂取をしても余分な量は尿と一緒に排出されるので過剰症になる心配はありません。保存方法や調理によって壊れてしまうことも多いので、不足しがちなビタミンです。
【脂溶性ビタミン】ビタミンA・D・E・K
◇水に溶けにくく脂肪に溶けやすいので、肝臓や脂肪細胞などの体内に蓄積されて少しずつ消費されています。前述したように、過剰摂取によって過剰症を引き起こしてしまうのが、この脂溶性ビタミンです。
そのため、ビタミンA・D・E・Kが含まれているものは、摂取量に注意しながら取り入れていきましょう。次は、ビタミンの役割について見ていきます。
ビタミンは健康な体を維持するために必要なもの
体の主なエネルギー源となるのが「糖質・脂質・タンパク質」の3種類で、ビタミンやミネラルは代謝に必要な「補酵素」として働いています。つまり、ビタミンは体内で栄養素がスムーズに働くための、潤滑油のような役割を担っているのです。
補酵素として働くビタミンは、種類によって効果や働きも異なります。ビタミンB群(=水溶性ビタミン)は糖質や脂質をエネルギーに変えたり、脳や肝臓の働きに関与したりする「生命活動に必要なビタミン」です。ビタミンCには体のサビを取る役割があり、シワやシミ、貧血を防ぐ効果があります。
このようにビタミンの種類によって体内での働きが異なるので、さまざまな種類のビタミンをまんべんなく摂ることが大切です。
今回は、意外と知らないビタミンの役割についてご紹介しました。ビタミンにはさまざまな役割がありますが、脂溶性ビタミンの過剰摂取には要注意です! 適正量を守り、食事やサプリメントからまんべんなくビタミンを摂取しましょう。