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簡単な工夫で効果バツグン! 部屋別しっかりカビ対策
2021.05.13住まいのコツ
いつの間にか生えてしまうカビ…でもカビの特性を知ってしっかり対策すれば、ちゃんと防げます! 簡単にできる工夫を、リビング・浴室、クローゼット・下駄箱と、場所別でご紹介します。
あなたは知っていますか? 身の回りのカビの正体とそのリスク
一人暮らしをしていたら、嫌でも出合ってしまうカビ。「お風呂場やクローゼットの中に大量発生していて、びっくりした!」という経験をお持ちの方も、少なくないかもしれません。ではそもそもカビって何なのか、知っていますか? まずはその正体を、ひもといていきましょう。
カビの正体は、酵母やキノコなどと同じ真菌類です。カビの胞子は、ありふれたものでどんな空間にも漂っています。でも一度どこかに根を張ってしまうと、成長し、菌糸から胞子をバラまくようになるのです。
この胞子をたくさん吸い込むと、ぜんそくや気管支炎などのアレルギー症状が出てしまう可能性があります。また賃貸物件でカビの発生を放置した場合、退去時の敷金返金に影響を与えてしまうこともあるのです。
カビを放置していたら、健康被害の経済的損失の可能性がある…では一体どうやってカビを防ぐのか、場所別に解説していきます。
場所別で取り組むカビ予防【リビング・浴室編】
まずは、生活の大部分を過ごすリビングから。リビングでできるカビ対策で、最もお手軽なのは、定期的に窓を開けて換気をすることです。換気をすることで、部屋の中の湿気を含んだ空気を入れ換えることができます。雨の日など窓が開けられないときは、換気扇やエアコンのドライ機能、除湿器などを活用しましょう。
次にカビの生えやすい浴室。お風呂やシャワーでお湯を使うので、どうしても湿気がこもりがち。そんな浴室は、使った後にすぐ掃除をすることで、カビを防ぐことができます。
カビは湿っぽくて、暖かい空間が大好き。だからお風呂を使った後は必ず換気をします。窓があれば開け、なければ換気扇を利用しましょう。
さらに冷たいシャワーで湯船や洗い場をきれいに流すと効果的! 残しがちなせっけんの泡もカビの栄養になってしまうので、しっかり流しましょう。余裕があれば、床や壁、天井についた水滴をタオルやスクイジーでとっておけば、パーフェクトです♪
あなたは知っていますか? 身の回りのカビの正体とそのリスク
カビを見つけて一番悲しい気持ちになるのは、大切な洋服などをしまってある、クローゼットではないでしょうか。まずは、クローゼットの収納量を確認してみましょう。もし隙間なくたくさんの服を入れているなら、断捨離から始めませんか?
衣類は湿気を含みやすく、クローゼットの空間にゆとりがないと、カビのすみかになってしまいます。時には扉を開け放って、換気をするのも効果的です。 吊り下げるタイプの除湿剤を併用しても良いでしょう。
最後に、下駄箱のカビ予防です。靴に使われている布や革は湿気を含みやすく、靴を履いた際につく皮脂汚れは、カビの大好物。さらに靴箱は使うときしか開けないため、温度も湿度も高く、カビの温床になりやすいのです。
そんな下駄箱には、靴の下に新聞紙を敷いてみましょう。新聞紙が湿気を吸い、カビを生えにくくしてくれます。新聞紙はこまめに取り替えてください。靴に入れるタイプの除湿剤も便利ですよ♪
市販のものだけじゃない! 自分好みに手作りもできる、除湿剤のアイデア♪
クローゼットや下駄箱で使える除湿剤、あなたはどんなタイプのものを使っていますか? 塩化カルシウムやシリカゲルを使った市販のものには、スタンダードなタンクタイプやスリムタイプ、シートタイプなど、さまざまな形のものがあって便利ですよね。
実はこの除湿剤、手作りもできるんです。必要なものは空き瓶と重曹、ガーゼなどの布とひも。作り方もとてもシンプルで、空き瓶に3分の2ほど重曹を入れ、布とひもでふたをするだけです。
重曹にハッカ油やアロマオイルを垂らすと、お好みの香りにできます。重曹の上に貝殻や造花、ポプリなどを入れると、かわいいインテリアに大変身♪ オリジナリティのあるかわいい除湿剤を作ってみませんか?
黒くて嫌な臭いのするカビ…普通に生活しているだけなのに、いつの間にか生えてきて、気づいてしまうと不快な気持ちになってしまいますよね。でもカビの正体と特性、対策をきちんと知っていれば、カビを見ることもなくなるでしょう。場所別の方法を試して、カビ知らずの生活を送りましょう!