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世界で最も幸せな国デンマークから学ぶ「ヒュッゲの習慣」
2020.04.30住まいのコツ
「ヒュッゲ」という言葉を聞いたことはありますか? ヒュッゲは、デンマーク語で「居心地のいい時間や空間を作ることで得られる幸福感」のこと。日常のささいなことで幸せを感じられるヒントを、ヒュッゲの思想から学んでみませんか。
ヒュッゲとは、具体的にどういったものなのでしょう
ヒュッゲというのは、デンマークで誕生した幸福についての考え方の一つです。近年、世界からデンマークで暮らす人々の心の持ち方、時間の使い方を指す言葉として注目を集めています。
具体的には、友人と一緒にゆっくり食事をしたり、お部屋に飾った花を眺めたりといった行動があげられます。日常にあるちょっとした幸福に目を向けることが、ヒュッゲの思想のポイントなんですね。
世界で最も幸せな国、デンマークで誕生した背景とは
北欧諸国の一つであるデンマークは、国連による「世界幸福度報告」という調査によって、世界150カ国以上の国々の中で最も幸福度が高いことが知られています。デンマークは消費税が25%に設定されているなど、税金が非常に高い国としても有名ですが、それと同時に世界でもトップクラスの社会保障が備わっています。
教育費や医療費が原則として無料だったり高齢者サービスも手厚かったりと、国によるサポートがしっかりしているんですね。そんなお国柄が、ヒュッゲの思想を生み出す土壌になっているのかもしれません。
次項から、おすすめのヒュッゲの習慣をご紹介していきます。
ヒュッゲとは、具体的にどういったものなのでしょう
■家族や友達との充実した時間
家族で食卓を囲んだり、友人を招いてホームパーティをしたりして、親しい人たちと過ごす時間を大切にします。とにかくラフに行って、楽しむのがポイントです。
■必要なものだけを大切に使う
余分なものを持たず、必要最低限のものを大事に使うことで、ものを長く使えます。シンプルで暮らしやすい生活は、お気に入りのものだけに囲まれて、自分の居心地のいい空間が生まれますよ。
■今あるものに感謝する
今自分の手元にあるものに感謝します。不自由なく暮らせていること、病気やケガもなく生きていること、家族や友人がいることに感謝することで、幸福感が芽生えてきます。
【ヒュッゲの習慣】今すぐ取り入れたい「もの」3選
■キャンドル
デンマークでは、キャンドル消費率が世界第1位の国でもあり、日常的にキャンドルを灯しています。温かいキャンドルの炎は、心地良さや癒やしを与えてくれます。
■観葉植物、生花
お気に入りの観葉植物や生花を飾りましょう。生きた植物を見ることで、心がリラックスできます。
■北欧食器
デザイン性の高い北欧食器を取り入れてみると、テーブルが華やかになり、食卓が楽しくなります。まずはマグカップなどの小さなものから購入してみてはいかがでしょう。
今すぐ手軽に取り入れられる「ヒュッゲの習慣」とは
もっと手軽にヒュッゲの習慣を取り入れる方法があります。それは、家で巣ごもりしてゆっくり過ごすこと。スローペースな暮らしこそ、ヒュッゲを体感できるのです。
仕事を早めに終わらせて、のんびり長風呂を楽しんだり、休日は1日家に引きこもってDVDを鑑賞したりしてみてはいかがでしょうか。何気ない日常にある、小さな幸せをきっと感じられるはずです。
毎日があっという間に過ぎてしまっていると感じている人も、ヒュッゲの習慣を実践することは日常的な幸福を感じる手助けをしてくれることでしょう。なんとなく不安な気持ちや漠然とした悩みがあったとしても、ヒュッゲの習慣を取り入れると解決してくれるかもしれません。