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放置すると危険! 冬に起こりやすい結露。その原因と予防法とは?
2020.01.23住まいのコツ
冬の朝起きてみると、窓がびっしょり濡れていることありませんか? この結露を放っておくと、カビやダニが発生しやすくなり、アレルギーやぜんそくの原因になることもあります。 また最悪の場合、フローリングが腐食を起こして、退去の際に修繕費用がかかってしまうことも。気を付けなければならない冬の結露、今回はその原因と予防法をご紹介します。
冬になると結露が起こりやすくなる原因とは?
結露が発生する原因は、湿気と温度差にあります。
「家の中の暖かく湿った空気」は「外の冷たい空気」に触れて冷やされてしまうことで、空気中の水蒸気は水へと変化します。この水が、結露です。
ちなみに、夏にキンキンに冷えた水をコップに入れておくと、周りに水滴がつくのを見たことがあると思いますが、これも同じ現象です。
結露の発生を防ぐにはどうしたらいい?
窓やサッシの結露は水滴を拭けば大丈夫なのですが、壁紙と壁の間など目に見えない部分は、気づいたらカビや腐食があっという間に広がってしまった、というケースもあるようです。なので、結露自体を発生させないことが一番大切です。
結露の原因となる湿気と温度差の、どちらかをなくせば結露は発生しません。次の項目から、湿気と温度差のそれぞれの対策を見ていきます。
冬になると結露が起こりやすくなる原因とは?
(1)小まめに換気を行う
1日に数回、5分程度の換気をしましょう。特に寝る前の換気は、効果が高いのでおすすめ。ただし、雨や雪の日は逆効果になるので控えましょう。
(2)洗濯物の室内干しは避ける
室内で洗濯物を干してしまうと、家の中の湿度が高くなります。できるだけ外に干しましょう。
(3)加湿器の湿度は50%程度に
冬に大活躍の加湿器ですが、湿度が高くなりすぎると結露できる原因となってしまいます。湿度50%以上でインフルエンザなどが生存しにくい環境、60%以上でカビやダニが発生しやすくなる環境になるといわれています。よって、50%前後の湿度を保てば、快適さを維持しつつ結露防止になります。
(4)暖房器具をエアコンなどに替える
ガス・石油を燃料とするストーブやファンヒーターは、「開放型」暖房器具と呼ばれ、燃料が燃える際、空気中に水分を放出します。(灯油1Lの燃焼で、水約1L強が室内に放出)
「開放型」暖房器具を使用している人は、水分を出さないエアコン、ハロゲンヒーター、オイルヒーターなどに替えると結露対策になります。
結露予防法 その2 「温度差の対策」
(1)寝る時に暖房器具を切らない
寝る時に暖房を消している方が多いと思いますが、これも結露の原因になります。暖房を止めてしまうと、外に接している窓付近の空気が急速に冷やされてしまうからです。思い切って、寝る時も暖房器具をつけたままにしてみてはどうでしょうか。
(2)窓際でサーキュレーターや扇風機を使う
寝る時に暖房器具を切らないことに抵抗がある人は、サーキュレーターや扇風機を窓際に置く方法もあります。窓付近の空気を絶えず循環させることで窓が冷えるのを防ぎ、結露の予防になります。
(3)結露防止シートを窓に貼る
結露防止シートを窓に貼ると、外が寒くても窓が冷えるのを防げるため結露予防に。新聞紙、プチプチシート、段ボールを貼るのも同様の効果が期待できます。
冬の天敵の結露は、カビやダニによる健康被害もありとても深刻です。換気は簡単にできる結露予防なので、ぜひ実践してみてください。もし結露が発生してしまったら、結露とりワイパーやタオル・雑巾などですぐに対処しましょう。結露に悩まされない快適な冬を過ごせますように。