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重曹・クエン酸・セスキ炭酸ソーダの使い分け方を知ろう!
2022.10.06生活のお役立ち情報
掃除のお助けアイテム「重曹・クエン酸・セスキ炭酸ソーダ」。どれも似たようなものと思われがちですが、性質や特徴が少しずつ異なります。それぞれの特徴や使い方を正しく知って、日々の生活に役立ててみませんか?
重曹について知ろう!
ナチュラルクリーニングの代表選手、重曹。掃除だけでなく洗濯やお菓子作りにも使える、オールマイティーな洗剤です。
(1)特徴
重曹はpH値が非常に低く、弱アルカリ性に分類されます。自然由来の成分で、環境への負荷が少なく、人体にも無害です。また、重曹は医療用と食用、工業用に分けられます。掃除や洗濯に使う場合には、工業用のものを選びましょう♪
(2)使い方
重曹のすごいところは、用途に応じて使い方を変えられるところ。粉のままでも使えるし、水で溶いて、ペーストや水溶液としても使えます。ペーストは水と重曹で1対3の割合、重曹水は水100mlあたり小さじ1杯を混ぜるだけ。とても簡単なので、思い立ったらすぐ作れますね◎
(3)おすすめの活用法
オールマイティな重曹は、さまざまな場面で活躍します。例えば鍋やフライパンの油汚れや焦げ落とし、急須やコップの茶渋落としといった、調理道具や食器類の洗浄。掃除ならシンク回りや網戸、窓サッシ、タイルの目地など。
消臭、吸湿効果もあるので、ゴミ箱回りの臭い消しや、げた箱の湿気取りにも使えます。酸素系漂白剤を混ぜれば、洗濯物の皮脂汚れや汗ジミがしっかり落とせますよ◎
クエン酸について知ろう!
今回紹介する3つの洗剤の中で、唯一の酸性にあたるクエン酸。身近な食材では、レモンや梅干しに含まれています。
(1)特徴
クエン酸は酸性で、お酢の仲間ですが、揮発性がありません。そのため簡単には気化せず、基本的には無臭。だから洗剤としての使い勝手がいいんです◎ アルカリやカルシウム由来の汚れに強く、雑菌の繁殖を抑える性質も魅力的ですよね。
(2)使い方
基本的には水に溶かして、クエン酸水として使います。クエン酸水は、水200mlに小さじ1杯のクエン酸で作れます。頑固な汚れには粉のまま使って、クレンザーのようにこすり洗いするのがおすすめです。
(3)おすすめの活用法
クエン酸は水あかや尿石を落としやすく、アンモニア臭にも効き目があります。そのため、お風呂やトイレなどの水回りの掃除や除菌にぴったり◎ キッチンなら蛇口やシンク回りのほか、食洗機や電気ポットの掃除にも使えます。
加湿器や空気清浄機のフィルターも、つけ置きでお手入れできますよ。カーテンやソファカバー、クッションなど、ファブリックの消臭にもおすすめです。
重曹について知ろう!
重曹と炭酸ソーダから構成されるセスキ炭酸ソーダ。重曹と同じ弱アルカリ性で、環境への優しさに定評があります。
(1)特徴
重曹と似た性質を持つセスキ炭酸ソーダですが、弱アルカリ性と言っても重曹よりpH値は高め。重曹よりも高い洗浄力を誇ります。それでも手肌には比較的優しい方なので、掃除や洗濯にも安心して使えますよ♪
(2)使い方
セスキ炭酸ソーダは粒子が細かく、水に溶けやすいので、水溶液として使うのがおすすめ。スプレー容器に入れておけば、いつでも気軽に使えます。作り方は500mlにセスキ炭酸ソーダを小さじ1杯入れるだけ! とても簡単で、コスパがいいのもうれしいですよね。
(3)おすすめの活用法
掃除に使うなら、ガスコンロや換気扇の油汚れにおすすめです。水溶液を60℃以上に加熱すると、効き目がアップしますよ。消臭、殺菌もできるので、ゴミ箱や洗濯物、ファブリック類にもスプレーして使えます。洗濯なら血液や皮脂などのタンパク質の汚れ落としに。粉のまま汚れに直接振りかけてもみ洗いをするか、つけ置き洗いも効果的です◎
「重曹・クエン酸・セスキ炭酸ソーダ」使用時の注意点
重曹・クエン酸・セスキ炭酸ソーダは、それぞれ便利なアイテムですが、使い方によってはリスクが生じることも。使用時にはくれぐれも注意してください。
・重曹/セスキ炭酸ソーダ
基本的に、天然素材でできたものの掃除やお手入れには不向きです。ニスなどでコーティングされた家具や無垢材の床、畳や天然石などへの使用はやめましょう。アルミや銅は黒く変色しやすく、柔らかい素材のものには傷がつく場合もあります。
・クエン酸
塩素系漂白剤と混ぜると、有毒ガスが発生する危険があります。絶対に同時には使わないでください。また大理石やコンクリートのほか、鉄などの金属類に使うと、さびたり傷んだりして、劣化する可能性があります。
重曹・クエン酸・セスキ炭酸ソーダは、それぞれ性質や特徴が異なります。それを理解し使い分ければ、日々の洗濯、掃除や道具のお手入れがグッとラクになりますよ。 紹介した注意点を踏まえたうえで、ぜひ試してみてくださいね♪