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福岡の温泉地でほっこり♪ 泉質と効能にも注目しよう!
2021.12.23ローカル情報
九州は温泉で有名ですが、実は福岡県内だけでも、たくさんの温泉地があります。温泉の泉質と効能などから、行きたい温泉を選んでみましょう! 今回は県内4カ所の温泉地をご紹介します。
「W(ダブル)美肌の湯」が魅力! 原鶴温泉【朝倉市】
原鶴温泉は、筑後地方の朝倉市にあります。県内でも最大規模の温泉地で「福岡の奥座敷」とも呼ばれ、昔から多くの人に親しまれてきました。筑後川沿いにはモダンでおしゃれなホテルや格式高い老舗旅館などが軒を連ね、落ち着いた雰囲気の温泉街となっています。
この温泉地の魅力は、「W(ダブル)美肌の湯」。なぜダブルかというと、弱アルカリ性単純泉と単純硫黄泉という2つの泉質を持っているからです。肌の古い角質とともにメラニンを洗い流すとされ、美肌と美白の2つの効能が得られます♪ お湯は、なめらかでトロリとした肌ざわりです。
筑後川では、5月から9月までの期間で伝統的な鵜飼漁が行われています。提灯が川面を照らす幻想的な景色の中、屋形船に乗れば思い出になるはず。最近人気のSUP(スタンドアップパドルボード)やカヌーなど、川遊びのアクティビティもできます。温泉と一緒に楽しんではいかがでしょう。
ミルキーなにごり湯が肌に優しい◎ 筑後川温泉【うきは市】
福岡県と大分県の県境に位置する、うきは市。北に筑後川、南に耳納連山を有する自然豊かな土地に、筑後川温泉はあります。昭和30年に湧出し、国民保養温泉地に指定されています。
泉質は、全国有数のアルカリ性単純泉。ミルキーで柔らかさのあるにごり湯には、ピーリングと保湿の効果があり、湯上がり後はつるつるの美肌が期待できます。他にも、痛風やリウマチにも効能があるとされています。
うきは市は、「日本名水100選」にも選ばれている清水湧水に育まれてきました。清水湧水は1日700tの良質な水が湧き続け、現在も人々の生活を支えています。果樹栽培が盛んで、桃やぶどう、梨、柿などのフルーツ狩りが楽しめます♪
山間地域には棚田が点在しており、日本の棚田百選としても有名な「つづら棚田」では、約300枚の棚田が織りなす、美しく壮大な風景が見られます。
「W(ダブル)美肌の湯」が魅力! 原鶴温泉【朝倉市】
筑紫野市にある二日市温泉は、奈良時代からの長い歴史を持っています。日本最古の歌集「万葉集」では、大伴家持の詠んだ歌の舞台として登場します。明治時代にも多くの文人が訪れて作品を残しており、かの文豪、夏目漱石も新婚旅行で歌を詠みました。
泉質は、アルカリ性単純泉と放射能泉です。放射能泉は全国でも数少なく、ラジウム温泉とも呼ばれ、一定量以上のラドンを含んでいます。ラドンは、切り傷ややけど、関節痛など、さまざまな病状に効果があるとされています。
二日市温泉の特徴の1つに、立ち寄り湯の多さが挙げられます。江戸時代の歴史ある温泉施設からバリ風のスパリゾート施設までジャンルが幅広く、宿泊なしの日帰り旅行でも十分に温泉を味わえます。
少し足を延ばして、太宰府天満宮や宝満宮竈門神社などに立ち寄るのも、おすすめです。
自然に囲まれた温泉地で静かな時間を満喫! 脇田温泉【宮若市】
糟屋郡久山町と宮若市の境にある犬鳴峠。そのふもとに脇田温泉があります。こちらも奈良時代からの歴史があり、多くの名士が訪れている名湯です。小高い山に囲まれ、渓流沿いにある温泉郷は、人里離れた秘湯感があるため、日常の疲れを癒やす旅先にぴったりです。
泉質は硫黄分を多く含んだアルカリ性単純泉。温度はぬるめ、お湯はさらりとした質感で、湯上がりの肌はすべすべになります。疲労回復の効果が期待でき、体と心もリフレッシュできそうです。
脇田温泉の魅力は、なんといってもその豊かな自然。春には桜、夏には新緑の中、蛍が飛び交い、秋には紅葉や彼岸花、冬には雪景色と、四季折々の風景を楽しめます。温泉街の近くには、句碑が立ち並ぶ散歩道「俳句の道」や、川のせせらぎを楽しめる遊歩道「楽水の径」があるので、風情を感じながら散歩するのもいいですね。
福岡県内にも、魅力のあふれる温泉地がたくさんありましたね。友人や恋人、家族と行くもよし、ぶらりと1人旅に出かけるもよし。1年の疲れを癒やしに、ちょっと出かけてみませんか?