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冬の洗濯物を効率的に乾かすには? 干し方や時間を見直そう
2018.12.13住まいのコツ
冬になって気温が下がってくると、どうしても洗濯物が乾きにくくなってしまいますよね。朝から1日干したのにまだ湿っている…なんてこともしばしば。そこで、冬でも効率的に洗濯物を干すためのちょっとしたコツをご紹介します。
冬に洗濯物が乾きにくいのは、空気中の「湿度」が原因
そもそも冬になると洗濯物が乾きにくくなってしまうのは、空気中の湿度が上がってしまうことに関係があります。空気は気温が高いほどたくさんの水分を蓄えることができます。そのため気温が下がると少ない量の水分しか保てなくなります。つまり同じ水分量でも、気温が変われば湿度も変わってきます。
専門的には「飽和水蒸気量」とも呼ばれますが、これが冬場は減少してしまうために、空気が洗濯物の水分を吸ってくれなくなってしまうんですね。逆に夏場は洗濯物が乾きやすいのも、温度が高いからというよりも飽和水蒸気量が上昇していることが直接の原因です。
暖房で温度を上げてスピードアップ! 乾燥対策にもGood
ということは、干すエリアの温度を上げて飽和水蒸気量を増やしてあげれば、洗濯物が乾きやすくなるわけです。具体的には、できるだけ締め切った部屋で暖房をつけて、室内干ししてあげるとよいでしょう。
温度と湿度が同時に上がりますので、体感温度が高まって冬場の乾燥対策にもなります。寒い屋外に干すよりも、ずっと短時間で洗濯物を取り込めるようになるでしょう。
冬に洗濯物が乾きにくいのは、空気中の「湿度」が原因
ただし、お部屋の温度・湿度が上がりすぎてしまうと、屋外との気温差によって結露が発生してしまう可能性があります。カビや腐食の原因にもなってしまうので、窓や壁に水滴がたまるのは避けたいところですよね。
そこでうまく使いたいのが、換気扇や除湿機といったアイテムです。こまめに換気をして湿った空気を逃がしてあげたり、吸湿グッズを使ったりすることで結露を防止することが可能です。乾いたバスタオルを一緒に干し、新聞紙を洗濯物の下に置いておくのもおすすめですよ。
一人暮らしにおすすめ! あえて「前日夜」に洗濯しよう
さらに効率的に洗濯をしたいなら、干すタイミングを工夫するといいかも。普通は朝に洗濯機を回すことが多いと思いますが、あえて夜の入浴後に回してみましょう。就寝前に洗濯物を取り出して、寝ている間に部屋干しするのがポイント。
朝になったらハンガーを外に出してお日様に当ててみてください。洗濯物を干す時間が約2倍になりますので、生乾きになることはグッと減るはず。これなら仕事のある平日や、予定が入った週末のお洗濯にも役立ちそうですね。
ただし夜遅い時間帯に洗濯機を回すことは、近隣の方への迷惑になってしまうこともあります。早めにお風呂に入って洗濯物を出したり、夕食前に洗濯機を回したりといった配慮を欠かさないようにしましょう。
空気に触れる面が増えるよう干すのがポイント◎
洗濯物の干し方をちょっと変えるだけでも、乾きやすさは大きく変わってきます。ポイントになるのは「空気に触れる面を増やす」こと。たとえば、タオルなら2枚に折って干すのではなく、1枚で吊るして干す方が乾きやすくなります。
四角い洗濯ハンガーに干す場合にも、丈の長いものと短いものを交互に並べるようにすると、空気が接する面が大きくなるのでおすすめです。1回に干す洗濯物の量を減らしたり、ハンガーの数を増やしたりするとさらに効率的に乾かすことができるので、ぜひ試してみてください♪
家にいるときには、暖房を使って部屋を暖めつつ洗濯物を乾かす。出かける用事がある日には、前日夜に部屋干しして朝から外干しする。このように家の中のアイテムやタイミングをうまく活用することで、冬でも洗濯物をカラッと干すことが可能です。自分のライフスタイルに合ったものを選んで実践してみてくださいね。